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Ubuntu に関すること

milter-greylist で GeoIP を使えるようにする

※以下は古い記事です。Ubuntu 16.04 以降では libGeoIP がリンクされているため、必要ありません。

Ubuntu 14.04 標準パッケージの milter-greylist は libGeoIP をリンクするようにコンパイルされていないので、GeoIP (IPアドレスベースの国別判定) をポリシーに利用することが出来ない。そこで Ubuntu ソースパッケージを微修正してリビルドすることで GeoIP を使えるようにする。また、ついでにPostfixへの対応を入れておく。

必要なパッケージのインストール

myserver1:~$ sudo apt-get install build-essential quilt debhelper autotools-dev bison flex
myserver1:~$ sudo apt-get install libgeoip-dev libspf2-dev libmilter-dev

ソースパッケージのダウンロード

myserver1:~$ apt-get source milter-greylist

パッケージ情報ファイルの編集

GeoIP をリンクするように、パッケージ情報ファイルを編集する。

rules ファイルを編集し、configure オプションの中に –with-libGeoIP \ を追加する。configure 実行時に libGeoIP を探してくれるようになる。

myserver1:~$ cd milter-greylist-4.3.9
myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/rules
override_dh_auto_configure:
    dh_auto_configure -- \
    --with-user=greylist \
    --sysconfdir=/etc/milter-greylist \
    --with-conffile=/etc/milter-greylist/greylist.conf \
    --with-dumpfile=/var/lib/milter-greylist/greylist.db \
    --with-libspf2=/usr \
    --with-libmilter=/usr \
    --with-libGeoIP \  ←ここを追加
    --enable-postfix \  ←ここを追加
    --enable-dnsrbl \
    --disable-rpath \
    LDFLAGS=" -Wl,-z,defs -L/usr/lib/libmilter " \
    CFLAGS=" -fno-strict-aliasing "

また、controlファイルを編集して、Build-Depends 行に libgeoip-dev を追加する。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/control
Build-Depends: quilt, debhelper (>= 8), autotools-dev, libmilter-dev, bison, flex, libspf2-dev, libgeoip-dev

パッケージバージョン番号を変更するために、changelogも編集する。内容は適当。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/changelog
milter-greylist (4.3.9-101) unstable; urgency=low

  * Build with --with-libGeoIP
  * Build with --enable-postfix

 -- My Name <myname@example.com>  Mon, 30 Jun 2014 10:00:00 +0900

バージョン番号を元のパッケージより大きくしておかないと、apt-get upgrade した時に公式パッケージで置き換えられてしまう。ここでは 4.3.9-1 から 4.3.9-101 にしておいた。

ビルド

編集が終わったら、実際にビルドする。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ dpkg-buildpackage -us -uc

インストール

.deb パッケージが出来上がったら、公式パッケージをアンインストールして入れ換える。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ sudo apt-get purge milter-greylist
myserver1:milter-greylist-4.3.9$ sudo dpkg -i ../milter-greylist_4.3.9-101_amd64.deb

設定

milter-greylist を入れ換えたら、/etc/milter-greylist/greylist.conf に geoip の記述が使えるようになる。例えば自宅のサーバでは、CN からメールを受け取る予定が無いのでこれをブラックリストに入れてみる。

myserver1:~$ sudo vi /etc/milter-greylist/greylist.conf

greylist.conf の中身:

geoipdb "/usr/share/GeoIP/GeoIP.dat"
...
racl blacklist geoip "CN"

Linux サーバ間 IPsec 接続 (strongswan)

Linux サーバ同士の間で通常の IPsec を接続してみる。IPsec 実装として strongswan と libreswan のどちらを使うかは好みによるが、この項では strongswan を利用する。libreswan古い openswan を使ったやり方は別記事にて。

I. 前提

環境は以下の通り。

vpn1、vpn2、host1、host2、router1 OSは全てUbuntu 18.04である。

vpn1←→vpn2の間で、strongswanでトンネルモードIPsec接続をする。10.0.1.0/24 から 10.0.2.0/24 へのパケット、またその逆方向のパケットはトンネルへ入るようにする。つまり、例えばhost1からhost2へpingを打つとトンネルを通ることになる。10.0.1.0/24や10.0.2.0/24へのスタティックルートはrouter1に追加しないようにしておくので、VPNトンネルが出来なければhost1からhost2へのpingは到達できない。

vpn2側に自動接続開始の設定を入れることで、VPNトンネルを自動的に張ることにする。

II. 設定

以下、設定を記述する(IPアドレス設定など基本的なところは省略)

1. router1 の設定:

通過パケットを転送できるように、カーネルパラメータを変更する。
user@router1:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf

net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す

上記カーネルパラメータを有効化する。
user@router1:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

2. vpn1の設定:

strongswan をインストールする。このネットワーク構成ではインターネットからの apt install 不可なので、インターネット接続可能なネットワークに一時的に接続しておく。
user@vpn1:~$ sudo apt install strongswan

インストールが終わったら、ネットワーク構成を検証用の構成に戻す。以下のように netplan 設定ファイルを編集する。
user@vpn1:~$ vi /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

network:
    version: 2
    ethernets:
        ens160:
            addresses: [198.51.100.100/24]
            gateway4: 198.51.100.1
        ens192:
            addresses: [10.0.1.1/24]

編集したら適用する。
user@vpn1:~$ sudo netplan apply

カーネルパラメータを設定する。
user@vpn1:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf

net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す

上記カーネルパラメータを有効化する。
user@vpn1:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

IPsecの事前共有鍵を設定する。
user@vpn1:~$ sudo vi /etc/ipsec.secrets

# 以下の行を追記
: PSK "mypresharedkey"

IPsecの接続設定を記述する。ファイルの最後あたりに追記する形にする。
user@vpn1:~$ sudo vi /etc/ipsec.conf

conn linux-to-linux
        authby=secret		# 共有鍵認証とする
        auto=add		# こちら側からはVPN接続を自動開始しない
        closeaction=clear
        dpdaction=clear
        left=198.51.100.100	# 自ホストのIPアドレス
        leftsubnet=10.0.1.0/24	# 自分側のプライベートネットワーク
        right=203.0.113.100	# 対向側ホストのIPアドレス
        rightsubnet=10.0.2.0/24	# 対向側のプライベートネットワーク

デーモンを再起動する。
user@vpn1:~$ sudo systemctl restart strongswan

3. vpn2 の設定:

vpn1 と同様に、strongswan をインストールする。検証構成ではインターネットからの apt install 不可なのも vpn1 と同様である。一時的にインターネット接続可能なネットワークに接続しておく。
user@vpn2:~$ sudo apt install strongswan

インストールが終わったら、ネットワーク構成を検証用の構成に戻す。
user@vpn2:~$ vi /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

network:
    version: 2
    ethernets:
        ens160:
            addresses: [203.0.113.100/24]
            gateway4: 203.0.113.1
        ens192:
            addresses: [10.0.2.1/24]

編集したら適用する。
user@vpn2:~$ sudo netplan apply

カーネルパラメータを設定する。
user@vpn2:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf

net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す

上記カーネルパラメータを有効化する。
user@vpn2:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

IPsec 事前共有鍵を設定する。
user@vpn2:~$ sudo vi /etc/ipsec.secrets

# 以下の行を追記
: PSK "mypresharedkey"

IPsecの設定を記述する。right/leftをvpn1側とは入れ換える。
user@vpn2:~$ sudo vi /etc/ipsec.conf

conn linux-to-linux
        authby=secret
        auto=start		# こちら側からVPN接続を自動開始する
        closeaction=restart
        dpdaction=restart
        left=203.0.113.100
        leftsubnet=10.0.2.0/24
        right=198.51.100.100
        rightsubnet=10.0.1.0/24

デーモンを再起動する。
user@vpn2:~$ sudo systemctl restart strongswan

これで完成。

III. 確認

ipsec statusコマンドで、接続状況を確認できる。

user@vpn1:~$ sudo ipsec status
Security Associations (1 up, 0 connecting):
linux-to-linux[1]: ESTABLISHED 7 minutes ago, 198.51.100.100[198.51.100.100]...203.0.113.100[203.0.113.100]
linux-to-linux{1}: INSTALLED, TUNNEL, reqid 1, ESP SPIs: c90fad30_i c17db9d8_o
linux-to-linux{1}: 10.0.1.0/24 === 10.0.2.0/24

router1でtcpdumpを仕掛けておき、host1からhost2あてにpingを打ってみる。
user@host1:~$ ping 10.0.2.100
user@router1:~$ sudo tcpdump -n -i ens192 not tcp port 22
15:15:46.146244 IP 198.51.100.100 > 203.0.113.100: ESP(spi=0xc17db9d8,seq=0x1d), length 136
15:15:46.146569 IP 203.0.113.100 > 198.51.100.100: ESP(spi=0xc90fad30,seq=0xd), length 136
15:15:47.169558 IP 198.51.100.100 > 203.0.113.100: ESP(spi=0xc17db9d8,seq=0x1e), length 136
15:15:47.170081 IP 203.0.113.100 > 198.51.100.100: ESP(spi=0xc90fad30,seq=0xe), length 136

ESPにカプセル化されてパケットが通過していることが確認できた。

※パケットがトンネルに入るか入らないかは、IP ルーティングではなく xfrm ポリシーによって決まっている。
ip xfrm policy コマンドで確認できる。

user@vpn1:~$ sudo ip xfrm policy
src 10.0.1.0/24 dst 10.0.2.0/24
        dir out priority 375423
        tmpl src 198.51.100.100 dst 203.0.113.100
                proto esp spi 0xc17db9d8 reqid 1 mode tunnel
src 10.0.2.0/24 dst 10.0.1.0/24
        dir fwd priority 375423
        tmpl src 203.0.113.100 dst 198.51.100.100
                proto esp reqid 1 mode tunnel
src 10.0.2.0/24 dst 10.0.1.0/24
        dir in priority 375423
        tmpl src 203.0.113.100 dst 198.51.100.100
                proto esp reqid 1 mode tunnel
(snip)

Linux サーバ間 IPsec 接続 (openswan)

※本記事は内容が古くなっています。Ubuntu 14.04 と openswan を使った記事になります。可能ならば最新の OS と strongswan または libreswan を利用してください。新しい記事はこちら

Linuxサーバ同士の間で通常のIPsecを接続したことが無かったので、検証してみた。

I. 前提

環境は以下の通り。
01

vpn1、vpn2、host1、host2、router1 OSは全てUbuntu 14.04である。

vpn1←→vpn2の間で、openswanでトンネルモードIPsec接続をする。10.0.1.0/24 から 10.0.2.0/24 へのパケット、またその逆方向のパケットはトンネルへ入るようにする。つまり、例えばhost1からhost2へpingを打つとトンネルを通ることになる。10.0.1.0/24や10.0.2.0/24へのスタティックルートはrouter1に追加しないようにしておくので、VPNトンネルが出来なければhost1からhost2へのpingは到達できない。

vpn2側に自動接続開始の設定を入れることで、VPNトンネルを自動的に張ることにする。

II. 設定

以下、設定を記述する(IPアドレス設定など基本的なところは省略)

1. router1 の設定:

router1:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf
net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す
router1:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

2. vpn1の設定:

デフォルトルートは router1 に向けておく。向いていなかったら /etc/network/interfaces などを編集して変更する。

vpn1$ ip route
default via 1.2.3.1 dev eth1
1.2.3.0/24 dev eth1  proto kernel  scope link  src 1.2.3.4
10.0.1.0/24 dev eth0  proto kernel  scope link  src 10.0.1.1

OpenSWANをインストールする。

vpn1:~$ sudo apt-get install openswan

カーネルパラメータを設定する。

vpn1:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf
net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す
# 以下、追記する
net.ipv4.conf.default.send_redirects=0
net.ipv4.conf.all.send_redirects=0
net.ipv4.conf.eth0.accept_redirects=0
net.ipv4.conf.eth0.send_redirects=0
net.ipv4.conf.lo.accept_redirects=0
net.ipv4.conf.lo.send_redirects=0
net.ipv6.conf.eth0.accept_redirects=0
net.ipv6.conf.lo.accept_redirects=0
vpn1:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

IPsecの事前共有鍵を設定する。

vpn1:~$ sudo vi /etc/ipsec.secrets
# 以下の行を追記
: PSK "passwordstring"

IPsecの接続設定を記述する。

vpn1:~$ sudo vi /etc/ipsec.conf
config setup	# protostack以外はデフォルトのまま
	dumpdir=/var/run/pluto/
	nat_traversal=yes
	virtual_private=%v4:10.0.0.0/8,%v4:192.168.0.0/16,%v4:172.16.0.0/12,%v4:25.0.0.0/8,%v6:fd00::/8,%v6:fe80::/10
	oe=off
	protostack=netkey	# auto から変更
# 以下、追記
conn linux-to-linux
	authby=secret	# 共有鍵認証とする
	left=1.2.3.4	# 自ホストのIPアドレス
	leftsubnet=10.0.1.0/24	# 自分側のプライベートネットワーク
	right=5.6.7.8	# 対向側ホストのIPアドレス
	rightsubnet=10.0.2.0/24	# 対向側のプライベートネットワーク
	auto=add	# こちら側からはVPN接続を自動開始しない

デーモンを再起動する。

vpn1:~$ sudo service ipsec restart

3. vpn2 の設定:

デフォルトルートは router1 に向けておく。向いていなかったら /etc/network/interfaces などを編集して変更する。

vpn1$ ip route
default via 5.6.7.1 dev eth1
5.6.7.0/24 dev eth1  proto kernel  scope link  src 5.6.7.8
10.0.2.0/24 dev eth0  proto kernel  scope link  src 10.0.2.1

OpenSWANをインストールする。

vpn1:~$ sudo apt-get install openswan

カーネルパラメータを変更する。

vpn2:~$ sudo vi /etc/sysctl.conf	# vpn1と同じ記述をする。
vpn2:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

IPsec事前共有鍵を設定する。

vpn2:~$ sudo vi /etc/ipsec.secrets	# これもvpn1と同じ記述をする。

IPsecの設定を記述する。

vpn2:~$ sudo vi /etc/ipsec.conf
config setup	# protostack以外はデフォルトのまま
	dumpdir=/var/run/pluto/
	nat_traversal=yes
	virtual_private=%v4:10.0.0.0/8,%v4:192.168.0.0/16,%v4:172.16.0.0/12,%v4:25.0.0.0/8,%v6:fd00::/8,%v6:fe80::/10
	oe=off
	protostack=netkey	# auto から変更
# 以下、追記する。right/leftをvpn1側とは入れ換える。
conn linux-to-linux
	authby=secret
	left=5.6.7.8
	leftsubnet=10.0.2.0/24
	right=1.2.3.4
	rightsubnet=10.0.1.0/24
	auto=start	# こちら側からVPN接続を自動開始する

デーモンを再起動する。

vpn1:~$ sudo service ipsec restart

これで完成。

III. 確認

ipsec verify を実行すると FAILED が出るが、気にしなくてよい。

vpn1:~$ sudo ipsec verify
Two or more interfaces found, checking IP forwarding        [FAILED]

router1でtcpdumpを仕掛けておき、host1からhost2あてにpingを打ってみる。

host1:~$ ping 10.0.2.100
router1:~$ sudo tcpdump -n -i eth1 not tcp port 22
10:49:22.294046 IP 1.2.3.4 > 5.6.7.8: ESP(spi=0x8f3ac7ea,seq=0x1), length 132
10:49:22.294543 IP 5.6.7.8 > 1.2.3.4: ESP(spi=0x0293d289,seq=0x1), length 132
10:49:23.295411 IP 1.2.3.4 > 5.6.7.8: ESP(spi=0x8f3ac7ea,seq=0x2), length 132
10:49:23.295890 IP 5.6.7.8 > 1.2.3.4: ESP(spi=0x0293d289,seq=0x2), length 132

ESPにカプセル化されてパケットが通過していることが確認できた。

※パケットがトンネルに入るか入らないかは、IPルーティングではなくxfrmポリシーによって決まっている。
ip xfrm state、ip xfrm policy コマンドで確認できる。

vpn1:~$ sudo ip xfrm state
src 1.2.3.4 dst 5.6.7.8
	proto esp spi 0x8f3ac7ea reqid 16385 mode tunnel
	replay-window 32 flag af-unspec
	auth-trunc hmac(sha1) 0xdbc2f99d8243e36fc8920c790c0b6b9d85c84a48 96
	enc cbc(aes) 0x506786cc1fbf21c272ddeab0c4deb739
src 5.6.7.8 dst 1.2.3.4
	proto esp spi 0x0293d289 reqid 16385 mode tunnel
	replay-window 32 flag af-unspec
	auth-trunc hmac(sha1) 0x10110db5180fb3773d47cb538b29ae9371137ebd 96
	enc cbc(aes) 0xb29c28de3d0e40111f6f9720fddf117f
vpn1:~$ sudo ip xfrm policy
src 10.0.1.0/24 dst 10.0.2.0/24 
	dir out priority 2344 
	tmpl src 1.2.3.4 dst 5.6.7.8
		proto esp reqid 16385 mode tunnel
src 10.0.2.0/24 dst 10.0.1.0/24 
	dir fwd priority 2344 
	tmpl src 5.6.7.8 dst 1.2.3.4
		proto esp reqid 16385 mode tunnel
src 10.0.2.0/24 dst 10.0.1.0/24 
	dir in priority 2344 
	tmpl src 5.6.7.8 dst 1.2.3.4
		proto esp reqid 16385 mode tunnel
(snip)

Ubuntu 12.04 から 14.04 に移行

Apache HTTPd が 2.2 から 2.4 になっているため、書式が変わったりする。
またデフォルト設定が少し違う。

1. アクセス制御設定

allow deny などは require に書き換えが必要 (2.4の仕様変更)
例えば Allow from all は Require all grantedに。
参考URL: Upgrading to 2.4 from 2.2
http://httpd.apache.org/docs/2.4/upgrading.html

2. サイト設定ファイルの名前

/etc/apache2/sites-available の下のサイト個別設定ファイルは .conf というサフィックスを付けないと読み込まれない。

3. AuthGroupFile

mod_authz_groupfileがデフォルトでロードされていないので、AuthGroupFileが書いてあるとエラーになる。AuthGroupFileの記述をやめるか、モジュールをロードすることで解決する。

4. NFSマウントの見え方

あと、df コマンドでマウント中のファイルシステムを表示させると、同じ NFS サーバからのエクスポートツリーを複数マウントしている場合に一つしか表示されないようになった。

$ cat /etc/fstab    ←NFS4の設定が2行書いてある
nfsserver:/vmware	/home/vmware	nfs4	defaults	0	0
nfsserver:/iso	/home/iso	nfs4	defaults	0	0
$ df -h -t nfs4    ←1行しか表示されない
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
nfsserver:/iso   1.8T  867G  967G  48% /home/iso

マウント自体は問題なく出来ているので、こういう仕様らしいとあきらめる。

Ubuntu のパッケージリビルド (Ubuntu 14.04 LTS に milter-manager をインストール)

※以下は古い内容です。既に Ubuntu 14.04 用 milter manager パッケージが配布されています。

Ubuntu 14.04 が出たのでさっそくサーバを置き換えようとしたのだけれど、milter-managerのパッケージがまだ用意されていないので、saucyのファイルを借りてパッケージをリビルドしてみた記録。

1. 下準備

ビルド環境に必須なパッケージと、milter-managerがビルド依存するパッケージをインストールする。

$ sudo apt-get install build-essential debhelper
$ sudo apt-get install libglib2.0-dev ruby1.9.1-dev cdbs

2. 13.10 (saucy) 用ファイルのダウンロード


$ wget http://jaist.dl.sourceforge.net/project/milter-manager/ubuntu/stable/pool/saucy/universe/m/milter-manager/milter-manager_2.0.2-1.diff.gz
$ wget http://jaist.dl.sourceforge.net/project/milter-manager/ubuntu/stable/pool/saucy/universe/m/milter-manager/milter-manager_2.0.2-1.dsc
$ wget http://jaist.dl.sourceforge.net/project/milter-manager/ubuntu/stable/pool/saucy/universe/m/milter-manager/milter-manager_2.0.2.orig.tar.gz

3. ビルド

saucy用のパッケージファイルから、特に何の変更もしなくてもビルドできた。

$ tar xzf milter-manager_2.0.2.orig.tar.gz
$ cd milter-manager-2.0.2
$ gzip -cd ../milter-manager_2.0.2-1.diff.gz | patch -p1
$ dpkg-source --before-build .
$ dpkg-buildpackage -us -uc

4. インストール

dpkgコマンドでインストールする。

$ cd ..
$ sudo dpkg -i libmilter-client0_2.0.2-1_amd64.deb libmilter-core0_2.0.2-1_amd64.deb libmilter-manager0_2.0.2-1_amd64.deb libmilter-server0_2.0.2-1_amd64.deb milter-manager_2.0.2-1_amd64.deb ruby-milter-client_2.0.2-1_amd64.deb ruby-milter-core_2.0.2-1_amd64.deb ruby-milter-server_2.0.2-1_amd64.deb

※アンインストールしたい場合は以下の通り。

$ sudo apt-get purge libmilter-client0 libmilter-core0 libmilter-manager0 libmilter-server0 milter-manager ruby-milter-client ruby-milter-core ruby-milter-server

※ローカル .deb ファイルを apt-get コマンドでインストールしたい場合は、以下のページを参考に。
ローカルに置いたdebファイルをapt-get installでインストールする

Ubuntuで独自CA構築

Webサーバ上に独自CAを構築して証明書を作成する。
OS: Ubuntu12.04
参考URL: Ubuntu documentation: Certificates

必要なディレクトリを作成

$ sudo mkdir /etc/ssl/CA
$ sudo mkdir /etc/ssl/newcerts

シリアルとインデックス管理ファイルを作成する

$ sudo sh -c "echo '01' > /etc/ssl/CA/serial"
$ sudo touch /etc/ssl/CA/index.txt

openssl.cnfファイルを編集する。

$ sudo cp -p /etc/ssl/openssl.cnf{,.orig}
$ sudo vi /etc/ssl/openssl.cnf
dir = /etc/ssl # Where everything is kept
database = $dir/CA/index.txt # database index file.
certificate = $dir/certs/cacert.pem # The CA certificate
serial = $dir/CA/serial # The current serial number

CAの鍵と証明書を作成 (有効期間10年)

$ sudo openssl req -new -x509 -extensions v3_ca -keyout cakey.pem -out cacert.pem -days 3652
...
Enter PEM pass phrase: ********
Verifying - Enter PEM pass phrase: ********
...
Country Name (2 letter code) [AU]:JP
State or Province Name (full name) [Some-State]:Aichi
Locality Name (eg, city) []:Nagoya
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]: MyHome
Organizational Unit Name (eg, section) []: Dept. for general purpose
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:MyCA
Email Address []: oreore@example.jp

出来上がった鍵と証明書をディレクトリに配置する。

$ sudo mv cakey.pem /etc/ssl/private/
$ sudo mv cacert.pem /etc/ssl/certs/
$ sudo chmod go-rwx /etc/ssl/private/cakey.pem

以上でCAの構築は完了。

以下、サーバ証明書を作成する。
サーバ鍵の作成

$ sudo openssl genrsa -aes256 -out server.key 2048

鍵ファイルに付いてしまったパスワードを削除する。

$ sudo openssl rsa -in server.key -out server.key

CSR作成 (有効期間は5年にしてみる)

$ sudo openssl req -new -days 1826 -key server.key -out server.csr
Country Name (2 letter code) [AU]:JP
State or Province Name (full name) [Some-State]:Aichi
Locality Name (eg, city) []:Nagoya
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]:MyHome
Organizational Unit Name (eg, section) []: Dept. for general purpose
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:www.example.jp
Email Address []: oreore@example.jp
Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:
An optional company name []:

先ほど作成したCAでサーバCSRに署名する

$ sudo openssl ca -in server.csr -config /etc/ssl/openssl.cnf
Using configuration from /etc/ssl/openssl.cnf
Enter pass phrase for /etc/ssl/private/cakey.pem: ********
....

証明書が/etc/ssl/newcerts/01.pemとして作成されるので、証明書ディレクトリにコピーする。
$ sudo cp /etc/ssl/newcerts/01.pem /etc/ssl/certs/server.crt

鍵ファイルも保存しておく

$ sudo cp server.key /etc/ssl/private/server.key
$ sudo chown root:root /etc/ssl/private/server.key
$ sudo chmod go-rwx /etc/ssl/private/server.key